どの心臓バイオマーカーがどの心臓病の評価に使えるのか使えないのか? -臨床の実際での使用法-

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こんにちは

今日は毎年大阪で開催されている動物臨床医学会年次大会に講師として参加しています。

今回の講演テーマは「どの心臓バイオマーカーが どの心臓病の評価に使えるのか使えないのか?  -臨床の実際での使用法-」でした。

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心臓バイオマーカーは血液検査から心臓病の早期発見や重症度評価を行うことができる検査法で人医療でも広く用いられています。我々は犬猫の心臓バイオマーカーの有用性に早くから着目し、様々な研究成果を発表してきました。

以下に講演で解説した心臓バイオマーカーの使い方を簡単にまとめてみました。

1. 僧帽弁閉鎖不全症の犬にはANPかNT-proBNPが有用

 重症度と一致して血中濃度が高くなる。特に、肺水腫になってないけど、心拡大のある犬の検出精度が高いので、心エコー図検査の必要性や肺水腫のリスクを評価することができる。

2. 心筋症の猫にはNT-proBNPが有用

 無徴候性肥大型心筋症の早期発見ができる。

 重症度と一致して血中濃度が高くなる。

3. 心筋症猫のうっ血の程度を知りたければANPも有用

 ANPは左心房拡大によって血中濃度が高くなる。

4. 心筋炎や心筋虚血など心筋傷害の時には心筋トロポニンが著増する

 重度な炎症性疾患、末期がんなどに伴う心筋炎や心室腫瘍などの検出に有用なので、麻酔リスクや入院中の死亡リスクの判定に期待される。

 

講演には多くの先生方に混じって、卒業生も会場に来てくれました。

ご参加いただいた皆さん、ありがとうございます。

 

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