眼がしょぼしょぼします。~角膜黒色壊死症~

副院長の佳瑛子です。

隣の区の保育園で新型コロナウイルスクラスターが発生したと発表がありました。

保育園にお願いしている親としては、ついに迫ってきたな・・・恐怖を感じます。

今回の豪雨による災害、新型コロナウイルス、、自然の力に人間は敵わないですね。

 

さて、今回は角膜黒色壊死症(かくまくこくしょくえししょう)という猫特有の眼の病

気についてお話しようと思います。

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眼の表面が黒いのわかりますか?

 

角膜黒色壊死症とは、黒色に変化した実質、血管新生、痛み(目がしょぼしょぼする様

子がみられます)など特徴的な臨床症状が認

められます。初期は、淡い琥珀色(べっこう飴のような色)からはじまり、黒色へ変色

していきます。そして、壊死組織(黒くなった部分)は、自然にはがれ落ちますが、そ

の際に痛みが生じます。

ペルシャやヒマラヤンに多く発生すると報告されていますが、どの猫種でも見られます。

原因はわかっていない部分もありますが、慢性の角膜刺激、眼瞼内反、角膜炎、ヘルペ

スウイルスⅠ感染の関与が推測されています。

治療としては、基本的には対症療法が中心となります。

角膜潰瘍の治療(点眼、コンタクト処置など)

②L-リジンの経口投与(ヘルペスウイルスの増殖を抑える効果があります)

③その他として、外科手術という選択肢もありますが、完全に切除しないと壊死が再発

します。

黒色壊死症は、スリットランプを用いた検眼検査でわかります。

眼をしょぼしょぼさせる、眼の表面に何かついてるな・・など

いつもと違うな・・がありましたら、お早めに診察にご来院下さい。